モトぷち

ブルターニュの3つ星『メゾン・ド・ブリクール』閉店へ

2008-11-10 14:00 mottox|現地情報

フランス現地スタッフの中原です。

mn0811101.jpg土曜の朝に、France Info ラジオで
フランスのガストロノミー界にとって衝撃的なニュースが流れました。

業界では“スパイスの魔術師”と言われている、オリヴィエ・ロランジェ氏が、
3つ星を獲得し続けていたレストラン『メゾン・ド・ブリクール』(ブルターニュのカンカルに所在)を本年で閉店することを決意しました。

細かな理由は明らかにはされていませんが、
今後はエピスリーとビストロのコキヤージュ、料理学校のみを続ける事となるようです。


ロランジェ氏は昨年日本を訪れたばかり。
東京では東京のジョージアンクラブの久高シェフが築地市場を案内し、
神戸では北野のペルージュの栗岡シェフが案内を引き受け、
いろんな食材を発見したばかり。

mn0811102.jpgここ最近彼が世界各地の食材を求め、
実際に現地まで出向き、その模様を描いた本、
『Trois étoiles de mer』という本を出版したばかりで、
数ヶ月前もその様子をテレビで放映していたので
彼がこのまま続けて行くと思っていた関係者は、
閉店のニュースを聞き驚いた様子。

ロランジェ氏は、もともと学生時代に化学を専攻し、
将来は化学者になる予定でしたが、
ある日、海岸で何人かに襲われ、命を落としかけた事件があり(実際に彼の顔には傷もあり、鼻は完全に形が変わってしまっている)、
1年間を病院で天井を見上げる日々が続きましたが、
その事件からは人生についての考え方が全く変わり、料理人になる事を決意しました。

以前にフランスのテレビ番組で、3つ星レストランの特集をしていましたが、
3つ星を取るまでは、目標達成の為にシェフ達は頑張るわけですが、
問題は3つ星を取った後、それを維持する事が非常に困難であり、
精神的にもかなりのプレッシャーとダメージを受ける、
とピエール・ガニェール氏も話していました。

ロランジェ氏も、おそらく体力的なものだけではなく、
精神的にも限界を感じていたのではないか、との話です。



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