ヌーヴォレポート 生育状況:ポール・ボーデ社(9/9付)
2010-09-10 09:40 mottox|新酒作柄情報
マーケティング部、ブルゴーニュ担当の宮田です。
生産者から続々と情報入っております!
ポール・ボーデ社(ポール・ボーデ ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォ、
シャトー・デ・マラドレ ボージョレ・ヴィラージュ ヌーヴォの生産者)
より、9月8日時点での生育状況をお伝えします!
* * * * * * * * * * *
【7月】
7月末は雨が降り、その後は良い天気が何日か続きました。
【8月】
8月は気温も高くなり、晴天に恵まれ、ブドウの実の成熟を促しました。
残念ながらいくつかの区画が雹の被害に見舞われ、これらの区画ではmildew
(うどん粉病)が例年以上に広がりを見せ、注意が必要になりました。
この病気にかかると、実が乾燥して落ちてしまい、葉も色落ちしてしまうため、
光合成する力を失います。こうなると、収穫量が圧倒的に少なくなってしまいます。
ありがたいことに、他の多くの畑では雹害や病害もなく、ブドウの実は美しく生長
し、この数日でさらに良い成熟を見せています。
潜在アルコール度数が既に10度を越えている区画が多く、酸度も十分高いです。
第一回目のブドウの成分分析の結果は、2001ヴィンテージを彷彿させるものでし
た。つまり、例年より色素が濃く、果皮も厚いです。ミルランダージュ(millerandage)
の実が多く見られました。
最も早熟の区画では、収穫開始は9月13日となるでしょう。
しかしながら、ほとんどの生産者が18日に始めるようです。
この9月18日という日付は、過去25年間の平均ですが、昨年2009年に比べると2週間
も遅い収穫開始となります、
今年の特徴として挙げられるのは、
●収穫の減少
●厚い果皮
●一部では深刻な雹害+うどん粉病による病害
●平均的な収穫開始日
●収量低減の決定(32hl → 25hl)
といったところでしょうか。
これらの要素により、8月前半の時点から今年のヌーヴォに関しては収穫量の減少
と現地での価格上昇が予想されていました。
まとめますと、2010ヴィンテージは、昨年と比較した天候の違い・収穫日の遅さ/
天候不順にも関わらず品質は高いと予想されること/雹害を受けた区画とそうでない
区画の差、等いろいろな意味で「コントラスト」のあるヴィンテージであると言え
るかもしれません。
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それでは、ワイナリー&畑の様子をどうぞ。
ポール・ボーデ社の本部、シャトー・ド・ラ・テリエール。
なかなか立派な門構えです。
門を入るとこんな感じ。
こちらはブルイィ近くにある畑の土壌。砂土にピンク色の花崗岩が混じっています。
水はけがよいので、雨の後、土が乾きやすく、時間をおかずに病害対策の薬を撒く
ことができるなどの利点があるそうです。
輸出部長のベルトラン・ドキッパー氏。
こちらはシャトー・デ・マラドレのお屋敷。
サン・ジュリアンの村にあります。ステキ!
畑はこんな感じ。
ガメイはもともと背丈の低い品種です。
この画像で樹齢30年ほどですが、葉を広げた夏の状態でも、大人の腰より低いぐらい
(だいたい80センチぐらい)の高さです。
8月中旬のブドウ。ヴェレゾン(色づき)が始まっていました。
ミルランダージュも見られますね。
マラドレの畑の土壌も、基本的には花崗岩の混ざった砂土。
しかし、この辺りの特徴は、この花崗岩が脱炭酸化して粘土と酸化鉄に分かれたもの
が含まれており、赤土(Terre Rose)と呼ばれています。
下は酸化鉄を多く含んだ石。これが、色素や果実味の抽出におおいに役立つそう。
シャトーから見えるすぐ近くに石切り場が。
上のような酸化鉄を含んだ石が切り出されているそう。
シャトー・デ・マラドレの栽培・醸造を一手に任されている、クロード・ラティジェ氏。
マラドレ一筋で、この道27年の頼れる大ベテランです。
笑顔がとってもキュート。
次回のレポートは10月上旬の予定です。
どうぞお楽しみに!
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