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 モリーゼ・ロッソはモンテプルチアーノ100%から造られます。モンテプルチアーノは、活気があり力強く、実に果実味の豊かなブドウ品種です。カタッボでは、理想的で状態の良いブドウのみを収穫するため、平均収穫量は1haあたり70~80kg程度です。ワインは若いヴィンテージのからでも、その素晴らしさを十分感じて頂くことが出来る上、瓶熟成を経ると更に良い味わいが顕著になります。いわゆる世界中でも高値で取引される熟成ワインとしての特性を兼ね備えたワインと言えます。
 1812頃にはモリーゼ州、特に奥地で広く栽培されていた品種でした。しかしその後、1900年代初頭の世界大戦があり、人口の減少と過疎化によってブドウ畑は荒廃の一途を辿り、ブドウやワインの品質は損なわれていきました。多くのイタリア南部の地品種がこのような悲劇に見舞われ、ティンティリアもそのうちの一つに挙げられる地品種でした。
 1972年に、州の農業評議会に於いてブドウ栽培部門への重大な資金援助を行い、これがモリーゼのワイン産業の再起となりました。しかしながらこの当時に注目されたブドウ品種は、モンテプルチアーノ、トレッビアーノ、サンジョヴェーゼ、ボンビーノ、マルヴァジーア、アリアニコ、そして国際品種のピノ・ビアンコやピノ・ネロ、ピノ・グリージョ、カベルネ・ソーヴィニヨン等で、殆どのブドウ品種は多産型で大量生産を目的とした商業的なものであり、特にフィロキセラに耐性のあるものでした。(フィロキセラがモリーゼ州を襲ったのは1919年頃。) そのためティンティリアを所有していたのは、モリーゼでも僻地である山間のOratino, Montagano, Ferrazzanoに所在していた、僅かに2、3軒の栽培農家になっていました。
 その後、1997年にカタッボのオーナーであるヴィンチェンツォ・カタッボ氏を含むモリーゼ州の出身者達が集まり、ブドウ樹の保護会(愛好会)が発足し、モリーゼの土地に古来より根ざす古木を再発掘し、再帰に取り組んでいます。

(2010年現在のティンティリアの状況)
●モリーゼ州内 ティンティリアの総作付面積: 30 ha
●カタッボが所有するティンティリアの畑総面積: 11 ha
★なんと!カタッボ家がモリーゼで一番広い栽培面積を所有しています!
 濃く深い色調を呈する。香りは、赤果実を中心としたイチゴや プルーンなどの果実香。バニラやバラ、アーティチョーク、 アスパラガス、少しリコリスのニュアンスがある。味わいは、 とてもなめらかで飲みやすいが、驚くほど力強さもあり 口中で複雑味と温かさを感じる。濃厚で高めのアルコール度数となる。 バランスがよく、非常に良い酸味がある。

※ティンティリア・デル・モリーゼ 2007は初ヴィンテージ!
 ティンティリアにまつわる歴史物語からです。オーナーのヴィンチェンツォ・カタッボ氏は、その昔、父親からある物語を聞かされ、その話がとても印象深くずっと心に残っていました。
 その昔に実在したお話で、「モリーゼのFerrazzanoを領土にもつ伯爵が、ナポリ王国の高級官僚の娘と恋に落ちました。二人の恋は固い絆で結ばれ、めでたく結婚を許されることになりました。花嫁の父親はスペイン出身者であり、娘の結婚式には故郷スペインのワインを振舞いたいと考えました。結婚披露宴は盛大に行われ、数え切れないほど多くの参列者をもてなしました。そして皆、その場で振舞われた美しい色を呈した甘やかな味わいのワインを大いに楽しみました。 しかしながら、二人の幸せな時は儚く、若く美しい花嫁は間もなくこの世を去りました。夫である伯爵は、自分の領土であるFerrazzanoに二人の思い出として、そのワインとなるブドウの苗木を植えました。もう一度、二人で一緒に楽しんだあのワインを飲むために・・・。」
 この物語から、ティンティリアはスペインが原産ではないかと考えられています。ティンティリアという名称は、「Teinturier d'Espagne」に由来していると言われており、これはスペイン産のブドウ品種の名称だったと考えられています。他には、モリーゼ地方の俗語で「Tenta=染料」にも由来していると考えられています。そのワインの濃厚な色調により、直ぐに色素が沈着してしまうことからこのようによばれ、歴史的時間を経て「テンタ⇒ティンティリア」となったようです。
 カタッボ氏は1990年に、ワイナリーを始めるために土地を購入しました。その6年後、驚くような出来事がありました。ある日、オーナーのカタッボ氏が友人にこの物語を話したところ、数日後にその友人から電話があり、「Ferrazzanoの町の小さな農家が、ティンティリアの苗木を持っているぞ!」と知らせてくれたのです。カタッボ氏は居ても立っても居られないほど喜びに溢れ、高鳴る胸を押さえながらその農家へ飛んで行きました。すると農家のご主人は大変親切に、ティンティリアのブドウの苗木を無償で分けてくださったのです。カタッボ氏はその苗木を自分のワイナリーへ持ち帰り、家族全員でサン・マルティノの地に植えました。現在もこの貴重なブドウ樹を大切に育て続けており、ブドウ畑も少しずつ拡大しています。
 私たちにとって、もちろんただの飲み物ではありません(笑)。ティンティリアは、カタッボ家にとっては家族のチャレンジであり、共に流した涙や楽しい思い出の結晶です。始まりは、このブドウに自分たちの情熱と労力の全て一心に捧げて、小さな苗木から大きなブドウ畑にしました。ティンティリア種から造ったワインをグラスに注いで飲むときには、充足感でとても心が満たされる気分になります。 ティンティリアは、言葉では言い尽くせない存在であり、これからの人生でも私たちに共にたくさんの経験と思い出をもたらしてくれるでしょう。

オーナー:ヴィンチェンツォ・カタッボ氏
 アメリカのディストリビューターが、次のように話していました。 「ティンティリアは”The Wine of Future”だ!ティンティリアは、まるでアマローネのようだ!しかし、比べると価格がとても安い。味わいはフルボディで最高に良い凝縮感がある。色鮮やかで、香りも強い。しかし、スムーズで飲みやすい。バランスの取れた引き締まったタンニンと口の中で大きく膨らむ感覚。酸味も極めて素晴らしくよい。今、飲み頃を迎えているが、あと2、3年ねかせても良い。ピークに達するには約5年は必要であろう。これはワイン界に現れた大物であり、これから注目を集めるワインである。」
●モリーゼ・ロッソ ・・・ 「CACIO E UOVA」
お好きなお肉を陶器のお鍋で煮込んで、タマゴとピリッと辛いチーズで合えます。 ペトリエラも合います。

●ティンティリア・デル・モリーゼ
お魚のスープ。濃い味のサラミ、長期熟成チーズ、煮込んだ肉、グリルした肉。

 特に、モンテプルチアーノは辛い味付けの食事「唐辛子」を使ったものに合います。 モリーゼでは唐辛子をたっぷり使ったサラミを良く食べます。これにモンテプルチアーノが良く合います。 輸出先の中国、広東に訪問した際には、唐辛子を使った料理が会食で出され、カタッボのワインと合わせてアジアのお料理を美味しく頂きました。ヴィニタリーでは韓国のインポーターから、「あなたのワインは私たちの国の食事にとても合いますよ!」とコメントされました。
ラベルデザインはローマ時代の石版です。古代のブドウ栽培の風景が 描写されています。長女サラが、高校生時代に学校にあったラテン文化に ついて記述された書籍の中で見つけ、その後ワイナリーのイメージに ぴったりだと思い採用されました。