エンジョイ ワイン

 

1. ワイナリー

グラーティはフィレンツェから東北東に車で約1時間、家からルフィナの町を一望できる高台にあります。
19世紀中頃、初代アントニオ・グラーティ氏がワイナリー設立。以後今のオーナーであるジャンフランコ氏、息子のグアルベルト氏までワイン造りへの情熱と伝統を脈々と受け継いできました。
以前はキアンティ・ルフィナ地区の別の場所を所有していましたが、こつこつと投資を行い、土地を売り買いすることで今の所有する畑になりました。
畑を増やしてきたのは、多くのお客様からの要望に応えるためでした。グラーティのワインはヴィンテージの良し悪しに関わらず、安定した生産量、そして品質が好まれ、地元の多くのお客様から支持を受けてきました。その要望に応えるべく畑を増やしてきた結果、現在のワイナリーへとなったのです。


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2. アットホームな家族が経営する生産者

グラーティ家が所有する土地は562haと広大ですが、全て家族で経営しています。
長年このルフィナ地区でブドウ栽培と共に歩んできたジャンフランコ氏は常に笑顔の耐えない人物。
ニコレッタ奥さんは、料理がとても上手。口数の少ないジャンフランコ氏の分、家族の団欒を明るくしてくれる愛情にあふれた女性です。
息子のグアルベルト氏は将来ワイナリーを背負う人物。ワイン造りの情熱は父に負けておらず、現在はフィレンツェ大学と一緒に研究を行っている、熱心な人物です。
家族がそろっている姿を見ると、温かさと愛情に溢れた、イタリアの理想的な家族を感じさせてくれます。




3. 1855年のパリ万博でメダル受賞

グラーティは昔からワインの高い品質が認められてきたワイナリー。
その一例として、家にある非常に古い机から、古いメダルが見つかりました。
それは何と、1855年のフランス・パリ万博で獲得したメダル。1855年といえば、ナポレオン3世がボルドーの格付を発表した年にあたります。
そんな古い時代から、しかもイタリアではない、他国で評価を受けたことが、ワインの品質の高さを裏付けてくれます。

彼らが理想とするワインは、ワイン自体が主張するのではなく、家庭の料理と一緒に存在しているもの。

ジャンフランコ氏は
「多くのキアンティ生産者は国際品種も栽培しながら、モダンなスタイルでワインを造っているが、それぞれの個性を失っている。グラーティはキアンティ・ルフィナで5世代に渡りワインを造ってきており、自分達の土地の全てを知っている。ここで自分達のテロワール、特性に合わせたブドウ栽培、ワイン造りを行っている。だから伝統を大切にしたスタイルのワイン造りに注力している。それは果実味を大切に、上品な酸があるもの。キアンティのアルコール度数は12.5%が理想。熟成も樽の味わいがでない、昔ながらの伝統的な大樽で行う。」
と語ります。



またその為に徹底した畑仕事を重要視しています。

全ては畑仕事から始まる。良いワインを造るためには、良いブドウを作ることが大切。良いワインは良いブドウから造られるというのが私達の考え。常に品質の向上に向けた改善は取り組まなくてはならないが、それはあくまで良いブドウがあってのこと。そして他の地域にもあるようなカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローではなく、トスカーナ固有品種であるサンジョヴェーゼ種で取り組む。品質向上に向けた挑戦、醸造施設の近代化などの改善はする必要があるが、根本にあるのはブドウ作りである。」



今ではあまり見かけられなくなった伝統的なスタイルですが、そこには料理と共にあるワイン造りへの情熱が込められています。

グラーティは、ルフィナの町から山の方に向かって、幾つかに分かれた畑を所有しています。
その中ではヴェアトリーチェ(標高300m)、モンテ(標高450~500m)などがあり、特に標高の高い場所では常時風が吹いているため、農薬を殆ど使う必要がありません。

グラーティがあるルフィナ地区はキアンティの生産地域の中でも最も小さいエリアで、そして非常に長い熟成が可能なワインを産出する、最もポテンシャルの高い地区といわれています。

その理由は2つ あります。


< 気温差の明確な気候 >
ルフィナ地区はアペニン山脈に護られた、キアンティの中で平均海抜が一番高い地域です。グラーティでも標高500mに達する畑もあります。ここは気温が下がるときはぐっと下がり、日中温度はしっかりと上がるという、気温の差がはっきりした場所です。
夏の高い気温はブドウの成熟を助けます。一方、夜には渓谷を北風が通り抜け、リフレッシュしてくれます。このため、昼夜の温度差は非常にはっきりしており、ブドウがしっかりと完熟しつつ、芳香成分と酸のレベルを高く保つことができるのです。

< ガレストロ土壌 >
土壌は主に粘土質とガレストロ(※)。特徴は、地面の中に多量の水を保つ、保水性の高さがあります。そこでできるブドウは酸とタンニンが豊かになるため、結果として非常に長い寿命のワインが生まれるのです。

※ 「ガレストロ」とは、キャンティの上質なブドウ畑によく見られる、片岩と砂岩が混ざった砕けやすい、白亜質の土壌

1. 広大な畑に、50年以上前から根付くブドウ畑

グラーティが所有する土地は500ha以上、ブドウ畑は140haにもなります。その中にはずっと昔から根付いている古木のブドウが多く、樹齢が50年以上の古木も数多く存在しています。
最近判ってきたことでは、ずっと昔からあるブドウを大事にしてきた中で、グラーティの畑にしか存在しない、独自のクローンが存在するとのこと。
現在少しずつ畑の植えかえを行っていますが、元々存在するクローンや古木を活かしつつ、改善を行っています。




2. グアルベルト氏とフィレンツェ大学との共同研究

ルフィナ地区のサンジョヴェーゼは、土壌と微小気候の影響により、トスカーナの他地区に比べてよりタンニンやアントシアニンなどの成分が高いワイン、長い間若い色合いを保つことが経験でわかってきました。グアルベルト氏はこの事実を実証すべく、フィレンツェ大学との共同研究を行っています。
この共同研究では、上述したグラーティ家固有のクローンを選別し、そのブドウからワインを造る研究も行われています。




3. ブドウ本来の味わいを保つ醸造

グラーティではリゼルヴァワインを大樽で熟成します。
木のニュアンスがつくのを避ける為ですが、ピエモンテの一部の生産者では行っているものの、現在トスカーナは少なくなっています。またグラーティの所有する大樽は50年以上使用しているため、木のニュアンスが付きにくく、ワインがゆっくりと熟成します。
大樽で熟成したリゼルヴァワインや、他のワインはコンクリート・タンクへ移しかえて保管します。こうすることで、ワインのコンディションをフルーティに保つことができます。