ボーヌから国道74号線を北へ30分。ジュヴレ・シャンベルタンの標識を超え、すぐ左に曲がれば、そこが「ドメーヌ・デ・ヴァロワイユ」。ジュヴレ・シャベルタンにのみ畑を所有、10種類のワインを世に送り出し、うち3つのモノポールを所有するドメーヌです。日本ではまだ有名ではありませんが、セレナ・サトクリフが著書『ブルゴーニュ・ワイン』で「私の選ぶ生産者」の1つに挙げるなど、既に世界の注目を集め始めています。
その歴史は古く12世紀まで遡ることができますが、現オーナー、スイス出身のギルベール・ハンメル氏がドメーヌを引き継いだ後、1990年代から素晴らしいワインを生み出すように。
ハンメル氏は、元々スイスでワインの製造からインポーター業まで行う会社「ハンメル」社を経営していましたが、1989年に当時のドメーヌのオーナーが跡継ぎの無いまま定年を迎えたため、スイスでのヴァロワイユの独占輸入権を持ち、このオーナーに厚い信頼を寄せられていたハンメル氏が跡を任される事となりました。ドメーヌ引継ぎ当初は、地元ブルゴーニュの人々からは「金持ちのスイス人が、道楽でやってるんだろ。そのうち評判は落ちるさ」と言われ続け、風当たりはきつかったといいます(ハンメル氏は実際はフランス人とスイス人のハーフです)。しかし、ハンメル氏は当時のブルゴーニュでは異例だった“ヴァンダンジュ・ヴェルト”(グリーン・ハーヴェスト)を行うなど改革を実行。年々その品質を着実に向上させていきます。










